くすぐりとの出会い17(高校生時代)松下ビデオとの出会い3
くすぐりビデオの事で頭一杯になりながら、受験で三宮に行く当日を迎えました。普通は受験当日の朝は試験問題のことで頭は一杯ですが、私はくすぐりビデオの事と販売してる宮竹書店さんにちゃんとたどり着けるかで頭一杯でした(アホです)。
ビデオは6000円と分かっていたので、お年玉をその分だけ使わずに残しておきました(本当にアホです)。
とりあえず店の場所は事前に直接お店に電話して、新開地駅からの行き方は確認し、それをメモしておきました。私は家を出る前に受験票よりも、その地図をカバンにちゃんと入れたかどうかの方を何度も確認していました(汗)。
さすがに、受験会場に着いたら試験が終わるまでくすぐりビデオの事は頭からは離れると考えていたのですが、試験中分からない問題に出くわしたり、国語の問題で長文を読んだりしてる時は、頭にくすぐりビデオのことが浮かんできました。
特に、試験の最終科目が国語だったので余計にそういう状態になりました。そんなこんなで、試験が終了すると一目散に外に向かいました。
たまたま、受験会場で中学時代の友達に卒業以来三年ぶりに会ったのですが、普通久しぶりなので長話するところを私は、
「おー久しぶり元気にしてたん?待ち合わせしてるから急ぐわ、ごめんまた!」
と数秒でその場を立ち去りました。。。
とにかく、もう頭はくすぐりビデオの事で頭が一杯で、気づいたら新開地駅に着いていました。カバンから電話で確認した店までのメモを取り出し、その通りに行ったのですが頭が冷静でなかったのか全然たどり着けませんでした(汗)
結構かなりの時間ウロウロしたのですが店を見つけられず、半分焼け気味になって、かなり動揺し始めた瞬間私の目の前に
宮竹書店
というお店の看板が目に入りました。
「やった、見つけた!」
という安堵感の後、急いで店内に入りました。
店内には色んなビデオが整然と並べられていて、私はそういう店に入るのが初めての経験だったので少し圧倒されながら、急いで女スパイのビデオを探し始めました。
雑誌で写真を見ていたものの、どんなパッケージか分からないので、取りあえず勝手に自分でイメージを膨らましながらも、題名を頼りに一通り見て回りました。
しかし、これがまた中々見つけられませんでした。。。
「やっぱりくすぐりビデオは売れないから店に置くのやめたんかな~」
という、松下さんに大変失礼な、自分にとっては最悪な事態を想定し始めました。それでもあきらめずに、何度も商品棚を見回したのですがどうしても見つかりません。とうとうあきらめて泣く泣く店を出ようとした時、良く考えたら入り口正面のメインの商品台を見てなかったことに気づきました、そこは棚ではなく台だったので、ビデオが立て向けに積む形で商品が置かれていました。
確認すると、ビルの屋上と思われる場所で後ろ手に拘束された女性の写真がパッケージに貼ってあるビデオが一つ有り、その手前にシンプルな白いパッケージのまるで市販のビデオテープみたいなビデオが7本ほど積まれていました。他のビデオと何か趣が違うパッケージにふと注意が惹かれ
「んっ?」
と思いよく確認すると、パッケージの底に松下一夫という名前が確認出来ました。
「もしやこれは」
と思いビデオの題名を確認すると、まさに女スパイくすぐりビデオそのものだったのです。
「やっと見つけた!!!」
と興奮しながら、次々積まれているビデオを確認していきました。
ビデオの題名の横には、
「くすぐってくすぐって死ぬほど笑わせてやるetc」
というコメントも書かれていて、より興奮をそそりました。。。
店に置かれていたのは三種類のくすぐり拷問ビデオでした。個人的に私は、雑誌で確認した「女スパイ拷問くすぐり笑い地獄の刑1」が写真を見て気に入ってたので購入するつもりだったのですが、良く考えると当日はまだ販売予定日より前の日でした。
そこでそれは後日購入しようと思い、とりあえず1本を選ぶことにしました。その時の三種類のビデオのパッケージ写真には、自分が好きなベッドに大の字拘束の写真が無く、それで余計に悩みました。結局散々悩みまくった挙句1本を決めました。
「美女スパイ拷問1」
これが、その後100本以上購入することになる松下くすぐり拷問ビデオの私が初めて購入した記念すべき1本目になりました。
購入して、店を出ると急いで駅に向かい家を目指しました。もう頭の中には試験結果の心配のことなど全く記憶に無く、早くビデオを観る事で一杯でした。。。
帰りは合計電車で約二時間ぐらいはかかるのですが、もうビデオが観たい気持ちで、帰りの5分、10分が1時間のようにも感じ、時間が全然過ぎている感じがしませんでした。
そんな気持ちで何とか家にたどり着いたのですが、当然居間には両親と弟が居たのでビデオは観れませんでした。しかし、私は直ぐにでもビデオを観たくて仕方なく、両親、弟が寝るのを待っていられませんでした。
当時両親の部屋にもビデオがあったので、私はとりあえず少しだけビデオを再生しようと思い、直ぐに両親の部屋に行き興奮大絶頂の中ビデオを再生しました。
「お前はどこのスパイだ?」
という松下ビデオの名文句から、くすぐりへの流れが始まりました。
中身が結構和気あいあいの雰囲気で、途中松下さんが女優さんに
「くすぐられるのと、電気マッサージどちらがいい?」
と質問したので、私は
「そりゃマッサージだろ」
と一人で想像してたら、女優さんがいたずらっぽい表情で笑いながら
「くすぐり」と言ったので、松下さんが嬉しそうに
「そうかそうか」
といってくすぐりだしたりするシーンもあったり楽しい雰囲気でした。
購入するまでの積もりに積もった思いもあり、私の頭は興奮しまくりで、ド-パミンが頭に流れまくりで、それまでで一番の興奮を覚えました。その後何百本もくすぐりビデオを観ましたが、その時を超える興奮はありませんでした。それぐらい衝撃を感じ興奮しました。。。
部屋に、両親が来るかもしれないという危険すらも頭から消えるほどの興奮状態で、萌えまくりでした。。。
しかし、それだけの興奮と衝撃を受けた松下くすぐりビデオに出会ったその年、私は志望した関西の大学受験を全敗し、地方の大学三校にだけ合格するという実績に終わり、1年浪人する事になりました。。。